本当はすごい穀物大麦の効能
大麦が体に良いと一口に言っても、それを実現する栄養素や効能は多岐にわたります。その中でも特に「食物繊維」が豊富であること、「血糖値」や「コレステロール」をコントロールすることに寄与するということが近年の研究で明らかになりました。ここでは、その効能の一部をご紹介します。
腸内環境を整えるチカラ
大麦は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を豊富に、かつバランス良く含む穀物です。食物繊維は便通を正常化し、腸の働きを支える大切な役割を果たします。しかし、現代の日本人の食生活においては、野菜の摂取不足などにより、平均的な食物繊維の摂取量が厚生労働省の示す「食事摂取基準」に達していないとされています(平成23年国民健康・栄養調査)。大麦の不溶性食物繊維は、便の量を多くし、腸の動きを促すほか、水溶性食物繊維は腸内細菌を活性化させ腸内環境の改善につながります。
血糖値の上昇を抑える
肥満対策や、糖尿病リスクを抑えるためには、食後の血糖値をうまくコントロールすることが大切です。食事の糖が脂肪になる要因の一つに血液中の糖をエネルギーとして消費っさせるインスリンが追いついていない状態があります。そのため、食後の血糖値を急に上昇させないことがポイントとなります。大麦に含まれるβ-グルカンは、食事の消化吸収を緩やかにする力があるため、血糖値の上昇をコントロールすることに役立ちます。
コレステロールを抑制
血中の悪玉コレステロール(LDL)の上昇は、動脈硬化や血栓ができる原因となります。大麦のβ-グルカンは、血中コレステロールを低減する作用があるという研究がなされています。
まとめ
食物繊維が豊富であり、「腸の機能を改善すること」「食後の血糖値を抑える」「血中コレステロール値を抑える」といった大麦の働きは、日本において機能性表示が認可されていて、これから大麦を食べて健康なカラダづくりを目指す人にとって、心強い指針が示されています。