2022/6/20
2020/8/5
コロナに負けない! からだの免疫力を高める生活習慣のコツ
新型コロナウイルスの流行によって、私たちの生活リズムは大きく変化しました。 ウイルスに負けないからだ作りには免疫力の維持・向上が不可欠です。 この記事では毎日の食事や生活習慣で、からだの免疫力を維持・向上するヒントをご紹介します。
目次
そもそも免疫力って?
私たちのからだを守ってくれる防御システム
免疫には外から侵入したウイルスや細菌などから体を守ってくれる機能があり、空気中の細菌だけではなく、傷口などから侵入しようとする細菌などもブロックして化膿を防止し、皮膚の再生回復を促してくれます。
この免疫力が弱ってしまうと普段はかからないような感染症に罹患するなど、風邪を引きやすくなってしまいます。
他にも肌荒れやアレルギーが生じやすくなる、すぐ疲れてしまうなど多岐に渡り体のバランスが乱れてしまいます。
なぜ免疫力は下がってしまうの?
「自分は健康だ!」と思っていても、何もしていないと免疫力は下がってきてしまいます。
その主な要因は加齢や普段の生活習慣など。特に高齢者の方は加齢に伴い、免疫細胞のリサイクル周期が低下してしまうため、元から体に備わっている免疫力が弱まってしまうのです。年を取ると風邪や感染症が重症化しやすくなってしまうのは、この免疫力の低下が原因とされています。
しかし、この加齢は避けることができませんが、生活習慣を見直すことによって免疫力は高める事ができます。
免疫力を上げるヒント
免疫力は毎日の食事や生活習慣ととても密接に関係しています。ちょっとした心がけから生活習慣を見直してみましょう。
1.腸内環境を整える
腸は口から肛門まで長いトンネルのようにつながっており、食事や呼吸をするたびに腸は病原体となる細菌やウイルスと戦ってくれています。人の体に存在する免疫細胞の約6割が腸にあると言われており、この腸内の免疫細胞を活性化させる事がポイント。
つまり、外から侵入してくる病原体と毎日戦ってくれている腸の環境を整えてあげることで、免疫力の低下は防ぐ事ができるのです。
近年、腸内環境を整えることが健康や美容につながるとされ「腸活」という言葉も流行しているほど腸は人の体にとって重要な役割を担っています。
しかし、腸の免疫細胞を活性化させるには善玉菌の存在が欠かせません。この善玉菌のえさとなる食事を摂り、腸内に栄養を届けてあげる事が重要なのです。
この善玉菌のエサとなるのが主に食物繊維です。
食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」の2種類に大きく分けられます。
善玉菌のエサになりやすいのは水に溶ける「水溶性食物繊維」なので、これが多く含まれる穀物類や海藻、果物などを多く含む食品を摂取することが大切です。
また、穀物類の中でも大麦にはこの「水溶性食物繊維」が穀物の中でダントツに含まれており、実際に大麦の水溶性食物繊維(大麦β-グルカン)には善玉菌の増殖を助ける作用が認められています。
大麦にはこの他にも免疫力の維持に必要な栄養素が含まれているので、ぜひとも毎日の食卓に取り入れたい食品としておすすめします。
2.毎日の生活に取り入れたい生活習慣
毎日の食事を心がける事は大切ですが、食事以外にも心がけたいのが自分の平熱を上げる事です。
免疫細胞は血中におり、体温が下がる事で血流が悪くなると、外から体内に侵入した細菌やウイルスなどを免疫細胞が発見してもすぐに攻撃する事ができなくなります。
「体温は1度下がると免疫力は30%落ちる」と言われており、平熱が36度を下回る人は免疫力が低くなっている可能性があります。逆に体温が1度あがると免疫力が一時的に5〜6倍アップするとも言われています。
そこで、平熱を上げるために生活習慣の中に取り入れたいのが、適度な運動とゆっくりと入浴をする事です。自分のペースで無理をせず、適度な運動を生活にとりいれ、全身をほぐしながらゆっくりと入浴することを心がけましょう。
自分自身の免疫力が低下していないかを把握するために、自分の平熱を普段から測っておくことも生活習慣の中で重要と言えます。1日1回、体温計で測定するのを習慣付けてみてはいかがでしょうか。
この他にも、思いっきり笑うことで免疫細胞が活性化するという研究データもあり、笑うことで血流が良くなり、ストレスホルモンも分解され心が穏やかになる効果があると言われています。
栄養素のある食材を楽しく食べ、適度な運動を心がけながらコロナに負けない体づくりを目指していきましょう。